風俗で性病が蔓延中だが、感染経路が明確なら訴えることはできるのか?

性感染症が急増しています。
中でも「梅毒」の急増は顕著で、報告数は2010年の約7倍にまで膨れ上がってきています。

「梅毒」が増加中 報告数は2010年の約7倍に
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO21488050V20C17A9000000?channel=DF140920160927

 2010年から増加し続けている性感染症の梅毒の勢いが止まらない。国立感染症研究所の最新集計によると、2017年第1~35週の報告数は3728人に上り、前年同時期の報告数2876人より約3割増えた。

 第1四半期と第2四半期、つまり、2017年の前半6カ月で2500人を優に超えており、このままのペースで感染者が増え続ければ、年間5000人を突破する恐れもある。男女ともに増えているが、特に女性の増加が顕著で、2016年の報告数は2010年の約11倍に増えた。

 日本の梅毒患者は、1950年頃までは年間20万人以上にも上った。しかし、その後、ペニシリンによる治療が普及したことにより激減し、1990年代に入ってからは年間1000人を下回っていた。

 それが2010年を境に増加に転じた。2016年の報告数は4557人と、2010年の7.3倍。男女別ではそれぞれ6.4倍、11.2倍で、女性の増加率が目立つ(下図)。ただし、常に報告数の7~8割が男性であることも忘れてはならない。

厚生労働省も「検査しないとおしおきよ!!」と啓蒙活動に勤しんでいるほどです。


http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/dl/leaf_h28-1.pdf

お金を払って風俗に遊びに行って、そこで病気をもらってしまったら酷い話だと思うのですが、実際に訴えることはできるのでしょうか。

調べてみました。

民事裁判だけ?刑事裁判にもなるの!?

性感染症を移す行為自体は犯罪になりえますので、刑事裁判に発展するケースがあります。

自分の性感染症を知りつつ、故意に移す目的で性行為をしたならば傷害罪となります。
自分の性感染症を知らずに、故意ではなく移した場合などでも過失傷害罪となります。

実際に過去には判例もあります。
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=54383

ただ、このように刑事事件に発展したのはかなり特殊なケースで、レイプや相手を騙しての性行為について問われたもので、普通の性行為で刑事事件まで及ぶことは殆どありません。

損害賠償請求などは民事裁判で争われることとなります。

お客として風俗嬢から性感染症を移されたケースで民事裁判で訴えることはできるのか?

法律の専門家が回答する「シェアしたくなる法律相談所」で、相談があったので引用します。

『風俗で梅毒をうつされた…感染経路が明確なら法的措置に踏み切れる?』

風俗で梅毒をうつされた…感染経路が明確なら法的措置に踏み切れる?

Q.梅毒を風俗店で移されたと特定できる場合、店を訴えることができる?
A.現実的には難しい

理屈としては、店舗が損害賠償責任を負うこともあり得ます。

もっとも店舗に対して不法行為に基づく損害賠償請求が認められるには、請求する側が、①店舗やサービスを行った従業員の故意・過失、②損害の発生、③行為と損害との因果関係を立証しなければなりません。

②の損害の発生の立証は容易でしょうが、①故意・過失や③因果関係の立証は難しいことが多いでしょう。客の主観的には、特定の風俗店での感染が確実であっても、因果関係が認められるには、風俗店従業員も梅毒に感染していたことや他の感染経路の合理的可能性がないことを立証しなければならず、相当難しいものと思われます。

さらに、①故意・過失があったというには、従業員が自身の梅毒罹患を知っていたとか、店舗が必要な性病検査を怠っていたとかを主張立証することになりますが、これも簡単ではありません

このケースでは現実的には難しいというのが弁護士さんの見解でした。
損害賠償の根拠は、民法709条(不法行為)です。
①と③の証明が難しく、なおかつ、お客側に落ち度があった場合には過失相殺となるため、実際に裁判を起こすのはかなり困難なようです。
調べたところ、判例集登載もないみたいですね。

風俗嬢としてお客から性感染症を移されたケースではお店を民事裁判で訴えることはできるのか?

では逆に風俗嬢がお客から性感染症を移された場合には、お店側の責任として訴えることはできるのでしょうか。

風俗嬢は個人事業主となり、お店との雇用関係にある従業員ではありません。
「お店は場所を提供しているだけで、お客と風俗嬢が自由恋愛で遊んでいる」という建前なので、お客と風俗嬢の間の行為はあくまで自己責任となります。
そのためお店側を訴えることは難しいでしょう。

また、個人事業主なので、勤務中に怪我や病気になっても労災がおりることはありません。なかなか大変なお仕事ですね。

自己防衛と早めの治療を

風俗店は風俗嬢に対して1月に1回程度の検査を義務付けているところが多いようですが、法的な義務がないため確かなものとはいえないというのが実態のようです。
このあたりに性感染症の蔓延化の原因があるように思えてなりません。

お客側としては、現状では泣き寝入りしか出来ないとなると、どうやら確かなお店選び、そして感染の疑いがあれば早めに検査を受けて治療に勤しむしかないようです。

2件のフィードバック

  1. 匿名 より:

    風俗なんか行くのが悪いだろ。
    全部検査したら二万くらいかかるよ。
    その費用どこから出る?
    店から出すなら一回あたり一万くらいは高くなるだろうな。
    それでも今までと同じように行くんだな。
    それなら文句言えるかもしれないけど
    高くなるならいけないなら
    文句言うなよ。

  2. 匿名 より:

    性病って病院行けばすぐ治ることが多いのに
    恥ずかしいからって放置する人が多くて広がるんだよねぇ
    健康診断に性病検査いれてもいいと思う

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