インプラノンって何?
日本ではまだ認可されていないため、知名度はまだあまり高くない避妊方法ですが、マッチ棒ぐらいの大きさのプラスチックを腕の皮下に埋め込み、プロゲステロンという避妊効果のあるホルモンが少しずつ放出されることによって、排卵を抑制して避妊効果を発揮するという仕組みです。
このプロゲステロンというホルモンは、ピルに含まれているホルモンと同じものです。
1998年以降にヨーロッパを中心に使われるようになり、2006年にはアメリカでも認可されています。
実際に使用されたユーチューバーさんの投稿も人気になっています。
メリット
- 埋め込みが簡単(数分程で終わり、麻酔を使用するため痛みもほぼない)
- 99.9%以上の避妊効果がある
- コンドームや避妊用ピルを使う煩わしさがない
- 避妊用ピルの飲み忘れによる避妊失敗がない
- インプラノンを取り除けば、また妊娠できるようになる
デメリット
- 挿入と摘出の際には医師の処置が必要
- 性感染症の予防にはならない
- インプラノンを取り除くか、効果がなくならない限り妊娠できない
- 3年程度で効果が切れるので、継続する場合は除去して再び埋め直すことが必要
ビル・ゲイツ財団出資の企業が遠隔操作で16年使用可能な避妊チップを開発
「インプラノンを取り除くか、効果がなくならない限り妊娠できない」というデメリットが解消されそうです。
世界最大の慈善基金団体であるビル&メリンダ・ゲイツ財団が資金援助した企業の1つ「MicroCHIPS」は、ユーザーがリモートコントロールすることで最大16年間使用できる避妊チップの開発に成功しました。
妊娠を希望するときにはリモートで電源をOFFに、希望しないときには電源をONにすれば良いのです。
MicroCHIPSは2018年までの市場投入を目指しているそうです。
日本での認可は?
日本では新薬や新治療の承認に時間がかかる傾向があり、インプラノンの認可もまだ下りていませんが、アメリカで認可されたものは10年後には承認されるという傾向がありますので、近い将来認可される日が来るでしょう。
インプラノンは現在、ネクスプラノンという新しいものに切り替わっています。