痴漢を疑われた人の行動を振り返る
今年に入り痴漢行為を疑われて線路内を逃走するようなケースが多発しました。線路内に立ち入ることは鉄道会社の業務を妨害する行為でこれ自体が罪となります。
それでも逃げたい理由は痴漢で逮捕されると無罪を立証する事がとても難しく逮捕されると終わりというイメージから逃げなければと冷静さを失って行動していると考えられます。
痴漢はなぜ、線路に逃げるのか 冤罪避け?でも危険です https://t.co/zO1DNGNnds
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2017年4月18日
痴漢冤罪で逮捕される事が大変恐ろしいという印象が強いですね。
それだけに危険な行動に出てしまう心理は理解できますがこのような行動はとても許されるような事ではありません。
プロの意見や経験者の言葉を参考にしてみる
では逮捕されない為にはどう行動すればいいか考えてみましょう。
法律に詳しく現場で活躍されたプロの意見が参考になるはずです。
元裁判官で全国痴漢冤罪合同弁護団長を務めた秋山賢三弁護士によると
「実際に痴漢をしたのなら、正直に話すべきだ」
「逃げる際に被害を訴える女性や駅員、周囲の人にぶつかって転倒させると傷害罪に問われる可能性がある」
「冤罪なら、名刺を渡すなど連絡先を伝え、その場を立ち去ること。悠然とした振る舞いが望ましい」
夜の東京新橋駅でのサラリーマンへのインタビューからも痴漢冤罪への恐怖が語られていますが、実際の行動など参考になる言葉が含まれていました。
(引用:痴漢えん罪「怖い」サラリーマンの本音)
「弁護士を後で呼ぶので自分は逃げないのでということで電話番号渡してその場を去ったというのはあったと言ってました」
なるほどもし可能であれば周りを説得し現場から離れるのは冤罪回避にとって大事なようです。
その場所から離れるべき理由
痴漢は現行犯での逮捕が通例で逮捕は私人にも可能です。
つまり車両に居合わせた一般人や駅員が逮捕できます。
電車だった場合は恐らく駅員が対応する事になるでしょう。
そういった場合、駅員室へ誘導という流れになるかと思います。
「逮捕します」という宣言がある訳でもなく駅員室へ行くと(実質的に拘束)逮捕とみなされる可能性があります。
その後は警察官に引き渡され警察での取調べとなります。
説得してその場を立ち去れるのであれば駅員室に行かない方が良いでしょう。
現行犯逮捕というのは罪が行われた場所から近く罪が行われた時間に近い事が条件です。
逃走するなど強引な行動で余計な罪を問われて逮捕されてしまう行動はしない。痴漢はしていないので逮捕は回避したいが自分は逃げないのでと携帯番号を提示する。
その場を離れたら速やかに弁護士に相談をする。
警察から後日連絡があれば協力する。
通常の痴漢の場合は現行犯による逮捕でなければならない為、このような行動が冤罪を防ぐの有効です。
(参考:痴漢 ウィキペディア)(参考:現行犯 ウィキペディア)
冷静に行動にはアプリが心強いサポート
冷静な判断をする為にスマホアプリを使ってみるのもひとつの手です。
アプリは弁護士の助言により作成されていることから心強く感じられます。
具体的な対処をナビゲートしてくれます。
実際のアプリ内の説明をダウンロードサイトでも確認できます。
痴漢冤罪防止ナビというアプリの説明を見てみましょう。
(引用:痴漢冤罪防止ナビ Google Play)
自分自信を守る為にも出来る限り証拠は集めておく事が大事ですね。
しっかり相手に間違いを主張し相手が痴漢を疑った理由を聞く事も重要です。
冷静に話すことで相手も落ち着いて来れば話もし易くなるでしょう。
アプリには名誉毀損を訴えるという説明がありました。
名誉毀損で訴えると冷静に対応する男性がツイッターでも話題となりました。
今日の人身事故も痴漢とか痴漢冤罪とかが原因のようなのですが、今朝私の乗ってと電車でも騒ぎがありました。
ヒステリックな声で怒鳴る女性。
「この痴漢!降りなさいよっ!」
「違います」
「ふざけんじゃないわよ!痴漢!」
「ふざけてるのはそちらじゃないですか。」続きます。
— ラピス (@lapis1127) 2017年5月15日
続き)男性は落ち着いて、
「左手はつり革を掴んで、右手はスマホをいじってる。どうやったら貴女の下半身を触れるのか、論理的に証明できますか。」
「私にも家族や会社がある。貴女の一時の錯乱でそれを無にする訳にはいかない。貴女が痴漢で訴えるなら私は名誉毀損で訴えるつもりです。」
— ラピス (@lapis1127) 2017年5月15日
「左手はつり革を掴んで、右手はスマホをいじってる。どうやったら貴女の下半身を触れるのか、論理的に証明できますか。」
「私にも家族や会社がある。貴女の一時の錯乱でそれを無にする訳にはいかない。貴女が痴漢で訴えるなら私は名誉毀損で訴えるつもりです。」(引用:痴漢冤罪の対処法として有効!? 「名誉毀損で訴える」の一言で相手沈黙 ガジェット通信)
ヒステリックな女性に冷静に対処しています。
ここまで冷静に対処できれば完璧なように思えます。
駅員に説明してその場を立ち去れない場合は自ら警察を呼んでもらうという行動もよい印象です。
微物検査希望は決定的な証拠になる可能性があります。
またアプリには書かれていませんが鉄道会社も防犯の為に車両にカメラを設置している場合が増えていいます。
これもチェックをお願い出来れば証拠として有効になると思われます。
痴漢冤罪に対応した保険があるらしい
弁護士への相談費用を負担してくれる保険あります。
事件発生後の48時間以内の弁護士費用が全額補償されます。
困った時に専門家に相談できるというのは大変心強いですね。
加入急増「逃げるより、まず弁護士を」
痴漢冤罪保険:加入急増「逃げるより、まず弁護士を」 https://t.co/J585ks7Uio
— 毎日新聞 (@mainichi) 2017年5月29日
これは事件後48時間以内で拘留されるまでというのが条件です。
万が一、痴漢冤罪で失職となってもこれを補償するものではないんですね。
初期の段階でヘタな事にならない対策としては有効と言えそうです。
痴漢の疑いをかけられるという事は男性にとってはいつ起こっても不思議ではありません。
都心部の生活者にとって電車を利用する際には気をつけておきたいものです。
知識と冷静さがとても大切と感じました。